電源ユニットの選び方
規格
電源ユニットはサイズなどによって、規格が分かれています。PCケースと電源ユニットがセットで販売されていることが多いのですが、電源ユニット単体で購入する場合はケースのサイズに合わせることが必要になります。
電源容量
電源容量の目安は、ローエンドが300W以下、ミドルレンジが400W~500W、ハイエンドが600W以上となります。搭載するCPUやグラフィックカードによって電源容量は変化します。電源の容量には「定格出力」と「ピーク出力」の2種類があります。「定格出力」は、安定して出力を保てるワット数で、各パーツの消費電力の合計を超える余裕を持ったものを選ぶのが基本です。一方、「ピーク出力」は、30~60秒ほどの短時間であれば定格出力を超えても問題ないという数値であり、あまり参考になりません。
80 PLUS
家庭用電源を直流へ変換する際の電力変換効率が80%以上の製品に付与される認証です。米国Ecova社が機器の認定を実施しています。交流115Vと230Vについて認定を行っており、変換効率80%の無印(スタンダード)から変換効率92%以上(負荷率50%)の「プラチナ」までの5種類の認証があります。
コネクタの種類と数
電源ユニットには、各パーツと接続するためのコネクタが装備されています。製品によって備えているコネクタの種類や数が異なっていることもあるので、必要なコネクタについて確認しておきましょう。安価なモデルではSerial ATAやPCI-Expressのコネクタが不足しがちなので注意が必要です。
プラグインケーブル
必要なケーブルだけを電源ユニットに接続するものです。不要なケーブルを排除して、PCケース内でケーブルの取り回しが容易になるほか、エアフローも確保できます。
騒音
電源ユニットは、発熱が大きいので冷却用のファンが備えられていますが、パソコンの主な騒音の要因となっています。騒音はdBの単位で表され、30dB以下のものであれば静かな電源ユニットだとされています。
保護回路(安全装置)
保護回路とは、過剰な電流や電圧を検出し過負荷や過電圧などからPCや電源ユニットを守り、破損を防ぐものです。過電流保護回路(OCP)、過電圧保護回路(OVP)、ショート防止回路(SCP)、過温度保護回路(OTP)などがあります。